1.賭けの分類

勝つチャンスと利得が技術により増加するかで分類する

  一口に「ギャンブル」や「賭け」と言っても私達がイメージする内容は様々です。ここではまず「賭け」や「ギャンブル」を分類し、今後の議論の出発点とします。

 Ziemba, Brumell、 Schwartz(1986) はギャンブルを2つの観点から合計4種類に分類しています。分類の1つの観点は、勝つチャンスが完全に運によるか、技術を要するかのどちらであるかです。もう1つの観点は勝利による利得が、完全に運に依存する、もしくは定まっている(技術によって増減しない)か、技術によって利得が増加するかのどちらであるかです。

勝つチャンス
完全に運によるもの 技術により増加するもの
利得 完全に運によるか、定まっているもの 宝くじ・スクラッチくじ ある試合の野球で勝利チームを当てた人の中から、抽選で1名で1万円当たると言うもの。
技術により増加するもの ロト6・ミニロト・ナンバーズ 競馬・公営競技・スポーツくじ
ブラックジャック・ポーカー
麻雀

それぞれのギャンブルはどうか?

  宝くじもナンバーズも番号はランダムに出ますから、勝つチャンスは完全に運に依存していて技術を要しません。(「ナンバーズの番号は、傾向を研究すれば、当たる確率が上がるはずだ」と考えるような人は、このサイトには向きません。)ただし、一般の宝くじの賞金は技術を持ってしても増加しませんが(そもそも、ほとんどくじを選べない)、ナンバーズやロトは、自分が選ぶ番号によって賞金を変化させる可能性があります。したがって、勝利による利得の分類は、宝くじとロト・ナンバーズでは異なると言えるでしょう。

 競馬や競輪、麻雀などは技術によって勝つチャンスも利得も増加する可能性があります。右下のセルに分類されるこれらのギャンブルが、私達が一般にギャンブルと呼ぶもののほとんどを包括しています。