2.運と技術の比率
ギャンブルごとに異なる「運」と「技術」の占める比率
エッセイ1:賭けの分類で見たように、ギャンブルは勝つチャンスと利得が完全に運によるものか、技術を要するものかで分類することができます。しかし一般にギャンブルとは(技術を要する程度の差はあっても)何らかの「運」や「偶然」によって結果が左右されるものである考えられます。例えば、「賭け将棋」や「賭けオセロ」のようなものをギャンブルと呼ぶかどうかは微妙です。これらのゲームは、理論的には完全に手を読みきることができ、運に関係なく勝敗が決まると考えられます。(これは後ほど詳しく)。しかし実際には、すべての手を読みきることは、手数が多く不可能なので、ある程度の「賭け」に出なくてはならず、結局運にも勝敗が左右されることがあります。将棋やオセロによる賭けは、理論的にはギャンブルには属しません。
一般に「ギャンブル」とは、このような運に依存せず技量によって決まる「ゲーム」を指すことは少なく、何がしかの「運」に依存するものを指すことが多いです。このホームページでは、これらはギャンブルとは考えてはいませんが、話題として将棋やオセロはよく登場します。言い換えるとこのページは、ギャンブルとゲームの両方を扱っていると言えるでしょう。
麻雀は、ギャンブルだと見なせば運と技術の比率の中では、技術が高い比率を占めるものであると考えられます。バックギャモン、クラップス、ポーカー、ブラックジャックなども技術が高いものであると言えるでしょう。
競馬や競艇、競輪については微妙です。競馬は一見すれば、予想上手な人間は、勝つチャンスや利得を高くすることが可能であり、期待値が高くなるように考えられます。しかし、これは難しい議論で、後に議論されることになります。効率的市場仮説と呼ばれる仮説が競馬でも成り立っているならば、競馬では勝つチャンスを技術で上昇させることができても、利得を増加させる(すなわち人より儲けること)は困難になります。
人がギャンブルを面白いと考えるにはいろいろな要素があります。谷岡一郎著「ツキの法則」では、このようなギャンブルが面白いと感じる要素をいろいろ挙げ考察していますが、この運と技術がどのようにミックスされているかも大きな要素であります。
